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【REPORT】LOCAL WALLPAPER DESIGN CAMP in IZU-SHIMODA

WhOと株式会社LIFULLが運営するLivingAnywhere Commonsは、LivingAnywhere Commons各拠点の地域の魅力を探り出し、その土地土地にあるイメージやキービジュアルをソースに、地域の魅力が詰まったデザインを創り出す「LOCAL WALLPAPER DESIGN CAMP」を開催しています。

夏の終わり8月29日から31日にかけて、その第1回目となる「LOCAL WALLPAPER DESIGN CAMP in 伊豆下田」が行われました。

■ DAY 1

東京から電車を乗り継ぎ3時間、快晴に迎えられた伊豆半島の最南端・下田市に、学生から建築、テキスタイルデザインのプロまで年齢や経験も様々な6組の参加者が集まりました。
関東からの参加が多い今回、皆がほぼ初訪問の下田市。綺麗な自然や開港の街で知られるこの地で、さらなる魅力の発見や地域の人の思いをカタチにする3日間が始まります。

まずは3日間の拠点となる LivingAnywhere Commons 伊豆下田にて、コミュニティマネージャーの梅田さんから、イベントの趣旨や開催概要の説明が行われました。

“好きな場所でやりたいことをしながら暮らす生き方”を実現する活動拠点・LivingAnywhere Commonsが、地域の方やここに集まる人々がまじりあい共創し、自分らしいワークスタイルや地域の可能性を広げて、あらたなコミュニティを創出していくことをこのイベントを通じて考えていきたい。現在10拠点となった様々なLACで展開していくことで、地域の方との交流、ネットワーキング、街の活性にもつながっていく。

WhOからは、今回のデザインに関する期待と評価基準をお話ししました。デザイン審査の評価基準は「地域性」、「デザイン性」、「製品性」。その地域の魅力が表現されているか、コンセプトに沿っているか、インテリアデザインとしてのクオリティはどうか、多くの空間に採用されるイメージはできるか。最終プレゼンでは「地元の人が“下田の柄”を見てどう感じるのか、みなさんがデザインした“下田らしさ”を誇りや魅力と感じていただけるか」を大切にして審査に臨みたい、またそんな下田の壁紙デザインに期待を込めました。

続いて、LAC伊豆下田のコミュニティマネージャーと一緒に街歩き。街をよく知る地元の方のアテンドで、漠然としていた観光地・下田のキーワードが次々と具体的な言葉や情景となってインプットされていきます。

その後、会場をLivingAnywhere Commons伊豆下田のワークスペースとなっているNanZ VILLAGEに移し、地元・下田での暮らしが長く、地域をよく知る方、さらには移住してこの地で活動をはじめられた方をゲストにお話を伺いました。

下田の文化や歴史、「どのようにこの街が出来て育ってきたのか」「街の人が大切にしていること」など、街歩きで得たキーワードと地域の方の感性を繋いでいく参加者たち。それぞれがコンセプトを深堀して、デザインをイメージしていきます。

1日目の夜はNanZ VILLAGE内にあるレストラン・NanZ Kitchenにて、参加者と主催者スタッフ、お話いただいた地元の方々で交流会を開催。ライバルでもあり仲間にもなったみんな。デザインに対する熱意や熱量が一体感となって、大いに盛り上がりました。

■ DAY 2

2日目はそれぞれが創作活動に集中していただくスケジュール。早朝から終日の自由時間。思い思いの方法、手段でデザインに落とし込んでいきます。

レンタサイクルや自動車に乗りあいで、それぞれが考える“下田らしさ”のソースとする素材集めと創作活動であっという間の2日目、全速力の2日間となりました。日が暮れてからも、最終プレゼンに向けて、深夜まで作業は続きます。

■ DAY 3

最終日となる3日目はAM11:00からNanZ Kitchenにて最終プレゼンが行われました。

審査員は、地域性や“らしさ”・魅力をよく知る LivingAnywhere Commons伊豆下田のコミュニティマネージャー2名・地域の代表者1名、デザイン性や壁紙製品としての観点からWhOより1名の合計4名。

街並み、海、歴史、地理、地層・・・わずか2日間のインプットにもかかわらず、様々なデザインソースとアプローチが発掘され、どのデザインも下田の魅力を映した作品たち。そこにたどり着くプロセスからプレゼンテーションが続きます。

示し合わせたわけではないにもかかわらず、6組が6組、みなそれぞれ別々のキーワードから下田を表現してくれたことに驚くと同時に、下田の街のポテンシャルに改めて気づかされた一同。

この中でひとつのデザインを決める審査を行わなければならない、と会場は興奮とすこしの緊張したムードにつつまれました。

別室で行われた、最優秀を決める審査は想像通り難航しました。どれも甲乙つけがたく多様な魅力を、それぞれのテーマで表現してくれています。

そんな熟考の末、最終的には満場一致で決したのが、今回の作品「KAZEMACHI」です。


WhO COLLABORATIONS – LivingAnywhere Commons
IZU – SHIMODA「KAZEMACHI」ほか、計4柄

手掛けたのはテキスタイルデザイナー、またデザインユニット「pole – pole」のメンバーとして活動する近藤正嗣さん。

「下田を歩いていて感じる風は、海のある港町なのに、山が近くにあるせいか、潮のべたつきやにおいを感じず、爽やかなのが印象的だった。その空気感と、その昔、下田が“風待ち港”として栄えたというお話を聞いて、『風街』という言葉が頭に残り、下田の空気感をそのままデザインしようと考えました。」

風、波・波紋、浜、伊豆石、なまこ壁、航跡、ロマンある街並・・・
作品の中から浮かび上がってくるモチーフは十人十色。


近藤さんが下田で見た情景から様々なモチーフを書き出し、それら組み合わせて大きな絵画のようなデザインにリレイアウトしている

今回の作品の中では特に、インターネットやメディアの情報では分からない、下田に訪れてはじめて感じられる、街の雰囲気をデザインした作品。そのことが審査でも大きく評価されました。LivingAnywhere Commonsを拠点にデザイナーが地域をリアルに感じることを主題としたこの企画の意図が最も効果的にデザインされ、審査員一同、“腑に落ちた”瞬間でした。

■ さいごに

余韻に浸る時間もわずか、集合写真のあとは後ろ髪をひかれつつそれぞれ帰路へ。

参加者みなさんには、とにかく「楽しかった!」という満足を感じてもらえたこと。また「デザインのできる工程や想いを聞くことでとても刺激になった」「久しぶりに緊張し、発見もあった」という、クリエイティブな面での刺激も感じらえる機会になったこと。さらには、下田という街の魅力を知れたことにより「またすぐにでも下田に来たい!」という想いになれたこと。

イベントを通じて、参加者、関係者、地元の人の間で新しいコミュニティが生まれることで、LivingAnywhere Commons拠点を中心に多くの人のつながりや関係が創出され、WhOとしてはクリエイションの場を提供でき、両社にとって新しいデザインが生まれる場を提供できる機会を創り出すことができたことに、大きな意義と今後の展開に期待が膨らむ3日間となりました。

まずは伊豆下田で火が灯り、その輪は広がっていきます。次は山梨県・八ヶ岳北杜。次の地でも同じくクリエイティブとローカル、創作と地域の掛け算でエリアを沸かし、新しい創造が続くことを期待しています。

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